2020年11月15日 (日) 17:00 ~ 17:30 に所さんお届けモノです!が放送されます。
東京都の離島、伊豆大島の特集だそうです。
番組の予告動画の中で、ジブリ映画のワンシーンに出てきそうな風景を見つけました。今回はその神秘的な森の風景について書いていきたいと思います。
泉津の切通し
そこは泉津(せんづ)の切通しと言われる場所です。
出典:伊豆大島ナビ
こんなところです。
2本の巨木が階段の両脇に生えています。とても力強く根を張り巡らせていますね。
まるで大地を切り開いたような光景で、そこに木漏れ日が差し込んでいます。
ジブリ映画の登場人物が「階段を登って行くと、異世界につながっていた。」ような場面を錯覚させる場所です。
階段の上は意外に明るく開けた空間になっているようですが、緑のマイナスイオンをたっぷりです。雨や曇りの日もきっと素敵だと思います。
泉津の切通しへのアクセス
地図はこちらです。
泉津の切り通しは、大島一周道路沿いにはありません。大島一周道路よりわき道に入ったところにあります。現地に向かう際には下の写真を参考にしてください。
岡田方面より泉津方面へ走行時
大島一周道路を時計回りに走行時は上の写真のように、右に入る道があるので、そちらを右折してください。
泉津方面より岡田方面へ走行時
大島一周道路を反時計回りに走行時は上の写真のように、左に入る道があるので、そちらを左折してください。
伊豆大島ナビ
「泉津の切通し」は、こうしていたって普通のアスファルトの道路を走っていると、道沿いに突然現れます。
伊豆大島ナビ
この光景が突然現れるのがいいです。道路側の木の根の張り方もすごいですね。
電柱と電柱に巻かれた黒と黄色の縞模様の方が、異質な感じがします。
この光景をもっと観光地化して看板などを立てそうなものですが見当たりませんね。でも、何も案内がないところに急にこの景色が現れるのが、本当にいいと思います。
私はそこにこの島の人のおおらかさとか、自然に対する尊敬の気持ちとかを感じます。
道端にバームクーヘンが?奇跡の地層
もう1つこちらもすごいです。こちらも車で走っていると突然現れます。
島の南西部、大島一周道路を走っていると見える風景です。
こんな奇跡のような地層が突然出現します。子供の頃の図鑑でしか見たことがないです。この横を普通に車で走ることができるのがすごいです。
島の南西部、沿岸を行く大島一周道路を走っていると、ひときわ目を引く見事な地層の縞模様が突如あらわれます。高さ約24メートル、長さ630メートルの圧倒的スケールの地層の断面が私たちに驚きと感動を与えてくれます。
こちらは「地層切断面」と呼ばれ、昭和28年の大島一周道路の建設工事中に偶然発見されたものです。
伊豆大島は現在も火山活動を続ける火山島で、大古より噴火を繰り返してきました。
繰り返される噴火の中でも百数十年に一度の割合で起こってきた大噴火は火口から空中へ噴き上げられた煙の中に含まれる粒子(主にスコリアや火山灰からなり、降下テフラと呼ばれる)が島の大地に広い範囲にわたって降り注ぎ、地表に沿って同じ厚さで降り積もっていきました。このように降下した火山灰が地表の斜面に対して平行に堆積することをマントルベディングと呼び、地層切断面はその様子を伝えてくれる代表的なスポットとなっています。の地層切断面をみてみると、スコリア、火山灰、風化火山灰または腐植土の互層になっていて、これらが1回の火山活動期の噴出物とされており、それら一つ一つの大噴火をあらわす単位層が百数十みられることから、15,000年もの間の大地の物語を辿ることが出来ることになります。
世界で最も解明の進んだ火山といわれる伊豆大島の火山はこの地層切断面の分析によるところが大きいそうです。
なお、「伊豆大島火山博物館」には、約12,000~15,000年前の地層20層が表面剥離されて展示されています。地層切断面の最寄りのバス停はその名も「地層断面前」。
珍しいバス停の名称と、見事な縞模様をバックに撮影すればインスタ映え必須です。出典:出典:伊豆大島ナビ
バス停の標識がかわいいです。島内の洋菓子やさんでは、この「地層断面」にちなんだバームクーヘンが売られているそうです。
まとめ
2020年11月15日 (日) 17:00 ~ 17:30 に所さんお届けモノです!が放送されます。
東京都の離島、伊豆大島の特集です。
1つ目は番組の予告動画の中で、ジブリ映画のワンシーンに出てきそうな風景を見けたので、今回はその神秘的な森の風景について書きました。
そこは「泉津の切通し」と言われる場所です。
まるでジブリ映画の主人公が階段を登って、異世界に行ってしまいそうなところです。
これが普通の都道を走っていると看板などもなく、現われます。
2つ目は奇跡?バームクーヘンのような地層がむき出しになっている場所について書いています。
ここは「地層大切断面」と呼ばれ、大島一周道路の建設工事の時に偶然発見されたそうです。偶然発見されるのもすごいですが、それをそのままにして道路工事を進めてしまうのが素敵だと思います。
私自身はこんな光景は図鑑でしか見たことがありません。博物館にするとかの案も出てもよさそうなものですが、むき出しのままでその横を普通に車が通るのです。「地層断面前」というバス停の名前がついていることと標識がバームクーヘンの形をしているだけです。
今回「泉津の切通し」「地層大切断面」について調べていくうちに、伊豆大島の人々のおおらかさと自然に対する尊敬の念を感じました。自然に逆らってはいけないという心の現れのような気がしました。
今回紹介した2つの場所は上の地図で言えば「地層大断面」が左下。「泉津の切通し」が右上の位置になります。ちょうど対角線上の位置にあたります。大島一周道路は一周約46㎞なので、車では1時間ほどで回ることができます。
興味のある方はぜひ2つとも行ってみて、伊豆大島の自然のパワーを感じてみてはいかがでしょう。